ブラジル行きの飛行機について 1.歴史編

今回は、1990年代前半にブラジルに実際に住んでいた時に利用した航空券の体験談です。
現在と状況が全く違うことをご理解ください。

1991年、私(作者)の人生で初めての海外渡航は、ハワイでもアメリカでもなくブラジルでした。
当時は14歳で、中学3年生の夏休みの時です。
日本を出発して、ロサンゼルス経由とした場合のブラジル・サンパウロへの所要時間は行きで24時間、到着時の日付は翌日になります。サンパウロから日本への帰りは、地球の自転により約28時間かかります。日付変更線を東から西に跨ぐことにより1日追加されるため、ブラジルを出発する翌々日に日本に到着します。

日本から地球の真裏に行くブラジルへの直行便は、現在でも存在していません。

直行便がないことに加えて、それが可能な民間用の航空機材はありません。
以前はアメリカ経由が一般的でした。現在は世界情勢や航空業界の変化が進み、特に航空会社同士が組むアライアンス(スターアライアンスワンワールドスカイチーム)の発達や、中東系の航空会社(エミレーツ航空・エティハド航空・カタール航空)の台頭により、経由地の選択肢にヨーロッパ・中東も加えられました。とはいえ、現在でも日本からブラジルに行くには必ずどこかを経由しないと行くことはできません。

私がブラジルに引っ越した1991年当時、成田空港から は「日本航空(JAL)」と「ヴァリグ・ブラジル航空(VARIG)」という2つの航空会社がブラジルへの路線を持っていました。ヴァリグは当時、中南米最大の航空会社であり、末期にはANAやユナイテッド航空と同じスターアライアンスという航空連合にも加盟しました。
どちらもロサンゼルス空港(LAX)経由で、JALはサンパウロ・グアルーリョス空港まで、ヴァリグのみサンパウロから更にリオデジャネイロ・ガレオン空港まで運行されていました。
(加えてヴァリグでは名古屋の小牧空港~ロサンゼルス~サンパウロ線という路線もありました)

当時は私の父が勤めていた会社が引っ越し費用や渡航費を負担したため、座席はビジネスクラスでした。といっても現在のように真横に寝ることができるものではなく、大型の座席にレッグレストがついたもので、現在の国内線の上級座席に近いものです。シャワーは目的地に到着するまでの全ての時間で浴びることは不可能でした。

現在は国際線の『ラウンジ』は、入るだけで食事や飲み物が食べ放題・飲み放題で用意され、シャワーなど様々な施設もあります。加えて言うなら、かつては全ての日本人に対して求められたブラジルのビザを取得する必要がなくなり、(武漢コロナに起因するPCR検査やワクチン接種は別として)航空券さえ買えば行くことができるようになりました。
それと比べると約20年もの間に海外への航空旅行は飛躍的に向上したものと思います。

私は最初にブラジルに行った時は、初めての海外で当時は日本語しかできない不安から、JALになりました。(当時は国際線機内でアナウンスされる言語について「発着2か国の言語+英語」というのをよく知らなかったためです)その後はブラジルを起点とした海外留学やブラジル国内移動でヴァリグで飛ぶようになります。
やがてヴァリグがマイレージプログラムを開始すると、以後の日本との往復はヴァリグを使い、マイレージも最上級会員になるほど貯めてきました。(最初のように、毎回父が勤務していた企業がお金を出してビジネスクラスで飛んだわけではなく、日本とブラジルの往復でエコノミークラスでも使ったこともあります)

飛ぶ航空会社にもよりますが、長距離フライトである分、日本と1往復するだけで2万マイルを貯めることが出来ます。当時のヴァリグのマイレージプログラムで2万マイルあれば、南米大陸内の全路線からどれか1都市、1往復分の特典航空券を貰うことができました。日本に帰国するまでにそのマイルで、ブラジリアやレシフェへの航空券に交換しました。

しかしヴァリグは2006年に、JALは2010年で成田空港~サンパウロ間の路線が廃止されました。加えてヴァリグは経営破綻し、ブラジルを代表する航空会社はTAM(現在のLATAM)に代わりました。
これを機に作者個人が入っていたマイレージプログラムも変更しましたが、この時に得たノウハウは現在の個人の旅行でも役立っています。

アンドレーアの場合は、10歳でブラジルに帰国するまで一度も行ったことがありません。
10歳で帰国することになった際には、ヨーロッパ経由で帰国したことになっています。

このサイトでは、このサイトの主人公であるブラジル人少女「アンドレーア」をきっかけに、ブラジルや南米についてご興味をもらっていただきたくコラムを書いております。

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